ClaudeとCodex — 名前は似ているようで、中身も値段もかなり違います
ひとことで言うと: Claude(Anthropic製)は文章と長文読解・要約が強く、Codex(OpenAI製)はコード生成と画像・動画まわりのエコシステムが強いという住み分けです。個人が入門するときの月額はどちらも2,900〜3,000円前後で横並び。ただし動画生成や画像生成まで必要ならOpenAI側が有利、長い文章を読ませたり企業向けの文書作業なら Claude 側が有利です。まずどちらか1つを試して、足りない機能だけ相手側に足すのが失敗しにくい順番です。
「AIを使って作業を楽にしたい」と考えたとき、最近よく聞くのがClaudeとCodexという二つの名前です。名前だけ見ると似たようなツールに思えますが、実際に触ってみると得意分野も料金の考え方もかなり違います。
この記事では、両者を文章を書くとき・画像を作るとき・動画を作るとき・コードを書くときの4つの場面に分けて比べていきます。すべて2026年9月時点で各社が公表している価格をもとにまとめました。

まず全体像 — Claude と Codex は何をするもの?
ざっくり分けるとこうなります。
| Claude(Anthropic) | Codex(OpenAI) | |
|---|---|---|
| 提供元 | Anthropic | OpenAI |
| 主な使い方 | ブラウザチャット / デスクトップアプリ / 開発者向けCLI | ChatGPTアプリ / 開発者向けCLI |
| 得意分野 | 長文の読解・要約、日本語や韓国語などの自然な文章、企業内文書 | コード生成、画像生成、動画生成、音声、汎用ツール連携 |
| 画像生成 | ❌ 単体機能なし(外部ツール連携が必要) | ✅ 標準搭載(GPT Image 1) |
| 動画生成 | ❌ 対応なし | △ 2026年4月に Sora サービス終了、後継未発表 |
| 文字起こし・音声 | ❌ 単体機能なし | ✅ Whisper 系で標準対応 |
| 個人向け月額(税込目安) | Claude Pro 月20ドル(約3,000円) | ChatGPT Plus 月3,000円 |
ポイントは、Claude は「言葉のAI」に特化していて、画像や動画はやらないということ。一方の Codex 側(OpenAI)は総合デパート型で、文章・画像・動画・音声・コードのすべてを1つの契約でカバーしようとしています。

【文章を書くとき】長い原稿は Claude、テンポよく量産は Codex
文章生成の性格はこう分かれます。
| 比較項目 | Claude | Codex(ChatGPT) |
|---|---|---|
| 一度に読める文章量 | ◎ 20万文字クラスまで安定(長文レポート・書籍原稿向き) | ○ 数万文字レベルは安定、それ以上はモデルで差 |
| 日本語の自然さ | ◎ 敬語や言い回しが自然と評判 | ○ 十分自然だが、たまに翻訳調が残る |
| 指示への忠実さ | ◎「トーンを保つ」「余計なことを書かない」が強い | △ 頼まないことも先回りしがち |
| 速度 | ○ やや慎重に返す | ◎ サクサク返る |
| 向いている用途 | ブログ本文の推敲、契約書・企画書レビュー、長文要約 | 下書きの量産、SNS投稿案、テンプレ生成 |
結論: 「じっくり1本の長い原稿を仕上げたい」なら Claude、「短い文章を数多く出したい」なら Codex(ChatGPT)。どちらも月3,000円ほどで使い放題なので、無料枠で両方試して合う方を残すのが早いです。

【画像を生成するとき】Claude は非対応、選ぶなら Codex 側
画像生成の機能自体は Claude にはありません。画像を作りたいなら OpenAI 側(Codex/ChatGPT)か、あるいは Midjourney・Google の Imagen・Adobe Firefly など専門ツールを選ぶことになります。
| サービス | 個人向け料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ChatGPT Plus(Codex系) | 月3,000円 / チャット内で生成 | 汎用。文章と同じ画面で完結。写真風・イラスト風どちらも可 |
| Midjourney | 月10ドル〜(約1,500円〜) | アート性が高い。ブログのビジュアル・広告素材向き |
| Adobe Firefly | 月10ドル前後、Creative Cloud に同梱 | 商用ライセンスが明確。Photoshop連携が強い |
| Google Imagen(Gemini経由) | Google AI Pro 月2,900円に同梱 | 写実系が得意。日本語プロンプトの通りが良い |
結論: 「文章と画像を1つの契約で済ませたい」なら ChatGPT Plus か Google AI Pro。「画像のクオリティ最優先」なら Midjourney、「商用利用の権利がはっきりしていてほしい」なら Adobe Firefly です。
【動画を生成するとき】どちらも決定打はまだない
2026年9月時点で、動画生成AIはまだ「これ1つで大丈夫」というサービスがない状態です。OpenAI の「Sora」は2026年4月に一般提供が終了し、後継サービスは発表されていません。Claude 側にはそもそも動画生成機能がありません。
| サービス | 個人向け料金の目安 | できること |
|---|---|---|
| Runway Gen-3 | 月15ドル〜(約2,300円〜) | 10秒前後の短尺動画、テキストや画像から生成 |
| Google Veo(Gemini経由) | Google AI Pro 月2,900円に含まれる | 数秒の高画質動画、日本語プロンプト対応 |
| Pika Labs | 月10ドル前後〜 | SNS向け短尺、キャラクター動画に強い |
| Kling AI | 無料枠 + 従量課金 | 比較的長め(10秒以上)が生成できる中国発サービス |
結論: 動画をAIで作るなら Claude も Codex も直接は担当していないため、Runway か Google Veo などの専門ツールを追加する前提で予算を組む必要があります。目安として 月2,000〜3,000円を追加すると数十本の短尺クリップが作れます。

【コードを書くとき】ここが両者の主戦場
Claude と Codex がもっとも直接ぶつかるのがプログラミング支援の領域です。両者とも「AIに指示を出すとコードを書いてくれる」開発者向けツールを出しています。
| 比較項目 | Claude 側の開発者ツール | Codex 側の開発者ツール |
|---|---|---|
| 料金体系 | Claude Pro 月20ドルに含まれる/API従量課金 | ChatGPT Plus 月3,000円に含まれる/API従量課金 |
| コード品質 | ◎ 大規模なコード読解・リファクタが得意 | ○ 短いコードのその場生成が速い |
| 指示への忠実さ | ◎ 頼まれた範囲だけを直す | △ 周辺コードにも手を入れがち |
| 拡張性 | 外部ツール連携(MCP)が豊富 | プラグイン・スラッシュコマンドが手軽 |
| 初心者の学びやすさ | ○ 説明が丁寧 | ◎ UIが親しみやすい |
結論: 「既存の大きなプロジェクトを直したい」「余計な変更を入れてほしくない」なら Claude 側。「これからコードを覚えたい」「単発の小さいスクリプトを作りたい」なら Codex 側が向いています。

【料金まとめ】個人が月々払う金額を並べてみる
| 使い方 | Claude を選ぶ場合 | Codex(OpenAI)を選ぶ場合 |
|---|---|---|
| 文章メインで使う | Claude Pro 月20ドル(約3,000円) | ChatGPT Plus 月3,000円 |
| 画像も作りたい | + Midjourney 月10ドル → 月30ドル | ChatGPT Plus に含まれる → 月3,000円 |
| 動画も作りたい | + Runway 月15ドル → 月45ドル | + Runway 月15ドル → 月4,500円 |
| 文字起こしも欲しい | + Notta 等 月1,000円〜 | ChatGPT の音声機能で代用可 |
| コード支援メイン | Claude Pro 月20ドル | ChatGPT Plus 月3,000円 |
「文章とコードだけ」なら差はほぼ0、「画像や動画まで1つの契約で欲しい」なら Codex(OpenAI)側が明らかに安いという構図です。
いま実際に選ばれているのは? — 世の中の使われ方
2026年9月時点の傾向として、次のような住み分けが定着しつつあります。
- 個人ユーザー・ライター — ChatGPT Plus が最多。画像もこの中で完結できるのが選ばれる理由
- 法人・企業内文書 — Claude が伸びている。「余計なことを言わない」「長い資料をそのまま読める」が評価されている
- プログラマ・エンジニア — 用途で使い分ける層が多い。大きな既存コードは Claude、単発の小さいスクリプトは Codex
- クリエイター(画像・動画) — OpenAI 系 + Midjourney、または Google AI Pro(Gemini + Veo + Imagen セット)が主流
Claude と Codex、選び方の目安
迷ったら次の順で決めるのが確実です。
- まず用途を1つに絞る — 「文章」「画像」「動画」「コード」のどれをいちばんやりたいか
- その用途で強い方を1つだけ契約 — 最初から両方は要らない。月3,000円×1で試す
- 1か月使って足りない機能を洗い出す — 「動画も作りたくなった」「文字起こしが要る」など
- 足りない機能だけ足す — Runway・Notta・Midjourney など専門ツールを1つずつ追加
ざっくりの結論:
- 長い文章・企業文書・慎重なコード修正が中心なら → Claude Pro
- 画像・動画・多用途をひとまとめにしたいなら → ChatGPT Plus(Codex系)
- 画像も動画も文章も1つの契約で済ませたいなら → Google AI Pro も有力候補
どのサービスも月額3,000円前後で無料お試し枠があります。名前や評判で選ぶより、実際に自分の作業を1週間ずつ投げてみて手に馴染む方を残すのが、いちばん失敗しない選び方です。
この記事のまとめ: Claude は言葉に特化、Codex(OpenAI)は画像・動画・コードまで総合という住み分け。個人料金はどちらも月3,000円前後で横並びですが、画像や動画まで欲しいなら Codex 側が安く、長い文章や企業文書なら Claude 側が有利です。動画AIはまだ決定打がなく、Runway や Google Veo を追加する前提で予算を組みましょう。

