AWS認定資格の全12種を整理|受験料・勉強時間・受験方法【2026年9月版】

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AWS認定資格は4レベル・12種類 — まず全体像と、いくらかかるかを整理します

ひとことで言うと: AWS認定資格は基礎・アソシエイト・プロフェッショナル・専門知識の4レベル、現行12種類(ほかにベータ1種)です。受験料は基礎100USD(円のバウチャーで15,000円)、アソシエイト150USD(20,000円)、プロフェッショナルと専門知識は300USD(40,000円)。試験はPearson VUEが実施し、テストセンターでも自宅のオンライン受験でも受けられ、ほとんどが日本語対応です。勉強時間の目安は、IT経験があれば基礎で20〜30時間、アソシエイトで50〜80時間、プロフェッショナルで120〜200時間。有効期限は3年です。ただし2026年後半は改訂が集中しており、SAP-C03・DVA-C03・MLA-C02への切り替えが順次進みますので、申し込み前に試験コードの確認が欠かせません。

AWSを勉強していると、必ずどこかで「資格を取ろうか」という話になります。ところが調べ始めると、似た名前の資格が並び、廃止された資格の情報が混ざり、受験料の表記もドルと円が入り乱れていて、正直なところ全体像がつかみにくいのではないでしょうか。

理由は単純で、AWS認定は毎年のように増減しているからです。2024年に専門知識の資格が3つ廃止され、2025年には運用系の資格が改名され、2026年には生成AI関連が新設されました。数年前の記事をそのまま読むと、もう存在しない資格を目標にしてしまいます。

そこでこの記事では、2026年9月6日時点の情報にもとづいて、資格の種類・受験料・勉強時間・受験方法・何を勉強するか・取得の順番までを一度に整理しました。AWSそのものの入門については別記事にまとめていますので、「AWSとは何か」から知りたい方はそちらをご覧ください。


まず結論 — 押さえておきたい6つのポイント

  • 現行は4レベル12種類 — 基礎2・アソシエイト5・プロフェッショナル3・専門知識2。加えて2026年9月からビジネス職向けのベータ試験が1つ始まりました
  • 受験料は100/150/300ドルの3段階 — 円のバウチャーなら15,000円/20,000円/40,000円(税込)で買えます
  • 最初の1つはCloud Practitioner、次はSolutions Architect – Associate — 求人での評価も、教材の充実度も、この2つが突出しています
  • 試験は自宅でも受けられます — Pearson VUEのオンライン受験(OnVUE)なら24時間365日。ただし部屋の条件が厳しく、離席もできません
  • 合格ラインは1,000点満点換算で700/720/750 — これは正答率ではなく、難易度を調整した換算スコアです
  • 2026年は改訂が集中する年 — SAP-C03(11月17日〜)、DVA-C03(12月1日〜)、MLA-C02(2027年1月14日〜)。古いコードの教材を買わないようご注意ください

資格の全体像 — 4つのレベルと、2026年に増えた「ビジネス」枠

AWS認定の階層。Foundational(基礎)・Associate(アソシエイト)・Professional(プロフェッショナル)・Specialty+Businessの4段階+新設枠

AWS認定は、難易度と対象者によって階層が分かれています。まず構造を押さえると、自分がどこを目指すべきかが決まります。

  • Foundational(基礎):AWSの経験が浅い方、営業・企画などの非エンジニアも対象。用語と全体像の理解を問います
  • Associate(アソシエイト):1年程度の実務経験を想定。実際の設計・開発・運用ができるかを問う中核レベルです
  • Professional(プロフェッショナル):2年以上の実務経験を想定。複雑な要件を前提とした判断力を問います
  • Specialty(専門知識):ネットワークやセキュリティなど、特定領域の深い知識を問います
  • Business(ビジネス):2026年に新設された枠。技術ではなく、AI導入の事業判断を問う内容です

現行の認定一覧(2026年9月6日時点)

レベル 資格名 試験コード 受験料 時間/問題数 日本語
基礎 Cloud Practitioner CLF-C02 100 USD 90分/65問 ○
基礎 AI Practitioner AIF-C01 100 USD 90分/65問 ○
ビジネス AI Business Strategist(ベータ) AIB-C01 50 USD(ベータ価格) — —
アソシエイト Solutions Architect – Associate SAA-C03 150 USD 130分/65問 ○
アソシエイト Developer – Associate DVA-C02 → DVA-C03 150 USD 130分/65問 ○
アソシエイト CloudOps Engineer – Associate SOA-C03 150 USD 130分/65問 ○
アソシエイト Data Engineer – Associate DEA-C01 150 USD 130分/65問 ○
アソシエイト Machine Learning Engineer – Associate MLA-C01 → MLA-C02 150 USD 130分/65問 ○
プロ Solutions Architect – Professional SAP-C02 → SAP-C03 300 USD 180分/75問 ○
プロ DevOps Engineer – Professional DOP-C02 300 USD 180分/75問 ○
プロ Generative AI Developer – Professional AIP-C01 300 USD 180分/75問 ○
専門 Security – Specialty SCS-C03 300 USD 170分/65問 ○
専門 Advanced Networking – Specialty ANS-C01 300 USD 170分/65問 ○

AWS認定の現行12種類の一覧。Cloud Practitioner CLF-C02、AI Practitioner AIF-C01、SAA-C03、DVA-C02→C03、SOA-C03、DEA-C01、MLA-C01→C02、SAP-C02→C03、DOP-C02、AIP-C01、SCS-C03、ANS-C01

65問のうち、15問は採点されない評価用の問題です(採点対象は50問)。どれが評価用かは分かりませんので、すべて解くつもりで臨むことになります。

2026年の変更点 — ここを知らないと教材を買い間違えます

AWS認定でもっとも注意すべきは、試験コードの切り替え時期です。2026年は特に動きが多いため、まとめておきます。

資格 何が起きるか 重要な日付
Solutions Architect – Professional SAP-C02 → SAP-C03へ改訂。生成AI・エージェント型アーキテクチャ、耐量子暗号などが追加 登録開始 2026年10月27日/新版開始 11月17日/旧版最終日 11月16日
Developer – Associate DVA-C02 → DVA-C03へ改訂。AI支援によるコード生成・レビュー、AIセキュリティを重視 登録開始 2026年10月27日/新版開始 12月1日/旧版最終日 11月30日
Machine Learning Engineer – Associate MLA-C01 → MLA-C02へ改訂。生成AI・基盤モデル・エージェント型ワークフローを追加。現在は英語のベータ(75USD) MLA-C01の英語最終日 2026年9月28日/MLA-C02 正式提供 2027年1月14日
AI Business Strategist 新設。技術ではなくAI導入の事業判断を問う、AWS初のビジネス系認定 ベータ登録 2026年9月1日/受験開始 9月29日/2027年2月15日までの取得でEarly Adopterバッジ
Advanced Networking – Specialty 提供終了。後継の資格はありません 最終受験日 2026年12月31日

2026年の改訂スケジュール。SAP-C03は11月17日、DVA-C03は12月1日、MLA-C02は2027年1月14日から。AIB新設、Advanced Networkingは12月31日終了

さらに、直近数年で以下が起きています。SysOps Administrator – Associate は2025年9月にCloudOps Engineer – Associate(SOA-C03)へ改名され、あわせて実技ラボが廃止されました。Machine Learning – Specialty(MLS-C01)は2026年3月31日で終了、Database・Data Analytics・SAP on AWS の各Specialtyも2024年に終了しています。Security – Specialty はSCS-C03に更新され、生成AIとMLのセキュリティが範囲に加わりました。

古い資格を目標にしてしまう事故は、実際によく起きます。学習を始める前に、必ずAWS公式の認定ページで試験コードを確認してください。教材を買うときも、タイトルのコード(例:SAA-C03)が現行かどうかが判断基準になります。


受験料 — ドル建てが基本、円のバウチャーのほうが安いことも

AWS認定の受験料は、レベルによって3段階です。

レベル USD 円のバウチャー(税込) 該当する資格
Foundational 100 USD 15,000円(通常16,500円) Cloud Practitioner/AI Practitioner
Associate 150 USD 20,000円(通常22,000円) SAA/DVA/SOA/DEA/MLA
Professional 300 USD 40,000円(通常44,000円) SAP/DOP/AIP
Specialty 300 USD 40,000円(通常44,000円) SCS/ANS
ベータ試験 50〜75 USD — AIB-C01(50USD)/MLA-C02(75USD)

受験料の3段階。Foundational 100USD/15,000円、Associate 150USD/20,000円、Professional・Specialty 300USD/40,000円、ベータは50〜75USD

円のバウチャーは、Pearson VUEが運営するAWS Storeで購入できます。有効期限は購入日から6か月ですので、受験時期の目処が立ってから買うのが安全です。

受験料を安くする5つの方法

1. 認定者向けの50%オフバウチャー
これがいちばん効果的です。いずれかのAWS認定を持っていると、次回の受験に使える割引特典がAWS Certificationアカウントに付与されます。Cloud Practitionerを1つ取っておくだけで、次のアソシエイト受験が半額になる計算です。

2. AWS Storeのバウチャーを使う
上の表のとおり、定価より1,500〜4,000円ほど安く購入できます。

3. 無料再受験キャンペーンを待つ
不定期に「FREE RETAKE」(不合格でも1回無料で再受験できる)キャンペーンが実施されます。時期は決まっていませんので、公式のお知らせをご確認ください。

4. Cloud Practitionerは無料で更新できる
更新時に、AWS Cloud Quest: Recertify を無料で完了すれば、受験料をかけずに有効期限を延ばせます。

5. 勤務先の補助を確認する
AWSパートナー企業を中心に、受験料の補助や合格報奨金の制度を持つ会社は少なくありません。これは意外と見落とされがちです。


受験方法 — 申し込みから当日の流れまで

申し込みの手順

AWS認定試験は、Pearson VUEが実施しています。手順は次のとおりです。

  • AWS Certificationアカウントを作る(AWS Builder IDでサインイン。AWSの利用アカウントとは別物です)
  • 受験したい試験を選び、言語(日本語/英語)を指定する
  • テストセンターかオンライン受験かを選ぶ
  • 日時を選び、支払い(クレジットカードまたはバウチャー)を行う

予約の変更・キャンセルは、試験開始の24時間前までです。それを過ぎると受験料が戻りませんので、日程は余裕をもって決めてください。

テストセンターと自宅オンライン、どちらを選ぶか

テストセンター オンライン受験(OnVUE)
場所 全国の認定会場 自宅・職場の個室
日時 会場の営業時間内 24時間365日の枠から選べる
環境 用意されたPCを使う 自分のPC。事前のシステムテストが必須
机の条件 会場の指示に従う 机上に何も置けない。外部モニターは原則不可
試験中 監督者が常駐 Webカメラで常時監視。離席・音読は不可
向いている人 集中できる環境を確保しにくい方 会場が遠い、平日夜や早朝に受けたい方

オンライン受験は便利ですが、条件は想像よりも厳しいと考えてください。開始前に部屋の四方をカメラで映して確認され、机の上は完全に空である必要があります。家族の出入りや、家の中の物音でも中断の対象になり得ます。初回は、環境の心配がないテストセンターを選ぶ方が無難だと思います。

当日に必要なもの

本人確認書類は必ず用意してください。ローマ字表記の氏名が入った、有効な写真付きの身分証明書が必要です。申し込み時に登録した氏名と、身分証の表記が一致していないと受験できません。ここで受験できなかった、という話は珍しくありませんので、申し込み直後に必ず名前の表記をご確認ください。

合格ラインとスコアの見方

結果は100〜1,000のスケールドスコアで示され、合格ラインは次のとおりです。

  • Foundational(基礎):700点以上
  • Associate(アソシエイト):720点以上
  • Professional・Specialty:750点以上

ここで誤解しやすいのが、「720点=正答率72%」ではないという点です。スケールドスコアは、複数ある試験フォームの難易度差を吸収するための換算値です。したがって、模擬試験で「何割取れたか」と本番のスコアは、単純には対応しません。模試では、余裕をもって8割程度を目標にしておくと安心です。

合否は多くの場合その場で表示され、正式なスコアレポートは通常5営業日以内にAWS Certificationアカウントへ届きます。不合格の場合、次の受験まで14日間待つ必要があります(回数の上限はありませんが、その都度受験料がかかります)。


勉強時間の目安 — レベル別の相場

まずお断りしておきますが、以下はAWSが公表している数字ではなく、受験者の体感として語られている相場です。前提知識によって大きく上下しますので、幅のある目安としてご覧ください。

資格 IT実務経験あり 未経験・初学者 備考
Cloud Practitioner 20〜30時間 50〜80時間 非エンジニアでも取得可能
AI Practitioner 20〜30時間 50〜80時間 生成AIの用語理解が中心
Solutions Architect – Associate 50〜80時間 120〜200時間 もっとも受験者が多い
Developer / CloudOps / Data Engineer 50〜80時間 120〜200時間 SAA取得後なら短縮できる
Professional(SAP/DOP/AIP) 120〜200時間 先にアソシエイトを推奨 問題文が長く、時間配分も試される
Specialty(SCS/ANS) 80〜150時間 先にアソシエイトを推奨 該当領域の実務経験があると大幅に短縮

AWS認定の勉強時間の目安。Cloud Practitioner 20〜30時間、SAA 50〜80時間、Professional 120〜200時間。合格ラインは700/720/750

AWSが公式に示している推奨経験もあわせて挙げておきます。Cloud Practitionerは「6か月程度のAWS利用経験(必須ではない)」、Solutions Architect – Associateは「1年程度のAWS上での設計経験」、Professionalは「2年以上のAWS実務経験」、Generative AI Developer – Professionalは「2年以上の本番アプリ開発経験+1年以上の生成AI実装経験」です。

ここから読み取れるのは、Professional以上は「勉強すれば取れる」というより「経験を確認する試験」だという点です。実務が伴わないまま挑むと、時間だけがかかることになります。


何を勉強するか — レベル別に、範囲を絞る

共通:まず「試験ガイド」を読む

意外に飛ばされがちですが、最初にやるべきは公式の試験ガイド(Exam Guide)を読むことです。PDFで無料公開されており、出題されるドメイン(分野)とその配点比率が明記されています。「どこに何%配点されるか」が分かれば、勉強の重心を間違えません。あわせて、公式のサンプル問題で出題形式も確認しておいてください。

Cloud Practitioner(CLF-C02)で問われること

  • クラウドの概念:クラウドの利点、AWSクラウド導入フレームワーク
  • セキュリティとコンプライアンス:責任共有モデル、IAMの基本
  • クラウドのテクノロジーとサービス:主要サービスの用途、リージョンとAZ
  • 請求・料金・サポート:料金モデル、Cost Explorer、サポートプランの違い

操作方法よりも「何のためのサービスか」を問われます。そのため、暗記中心でも通ります。ただし、料金とサポートプランの区別は意外と落としやすいところです。

Solutions Architect – Associate(SAA-C03)で問われること

もっとも人気があり、実務に直結する資格です。問われるのは「要件に対して、どのサービスの組み合わせが最適か」という判断です。

  • 安全なアーキテクチャの設計:IAM、暗号化、ネットワークの分離
  • 弾力性に優れたアーキテクチャ:マルチAZ、Auto Scaling、疎結合(SQS/SNS)
  • 高性能なアーキテクチャ:ストレージとデータベースの選択、キャッシュ
  • コスト最適化:インスタンス購入方式、S3のストレージクラス

特に重要なのは「S3のストレージクラスの使い分け」「RDSとDynamoDBの選択基準」「EC2の購入オプション」「VPCの構成」です。この4つは、形を変えて繰り返し出題されます。

AI Practitioner(AIF-C01)で問われること

2024年に新設された、生成AI時代を反映した基礎資格です。AI・機械学習・生成AIの用語、Amazon BedrockとSageMakerの役割の違い、プロンプトエンジニアリングの基本、責任あるAI(バイアス、透明性)が中心になります。技術者でなくても取得できる難易度です。

Professional/Specialtyで問われること

ここからは性質が変わります。問題文が長く(1問あたり数百字)、選択肢も似たものが並びます。「動くかどうか」ではなく、「制約条件のもとで最も適切なのはどれか」が問われるため、複数の正解候補から絞り込む力が必要です。

対策としては、AWS Well-Architected Frameworkと主要なホワイトペーパーを読み込むことが有効です。移行(Migration)、マルチアカウント管理(Organizations、Control Tower)、ハイブリッド接続(Direct Connect、Transit Gateway)は頻出領域です。加えて、180分で75問=1問あたり2分半という時間配分も、模試で必ず練習しておいてください。


教材 — 無料でどこまでいけるか

教材 費用 内容
試験ガイド・サンプル問題 無料 出題範囲と配点。最初に必ず読む
AWS Skill Builder(無料枠) 無料 Exam Prep標準コース、公式練習問題20問、資格別の学習プラン
AWS Skill Builder(個人サブスク) 29USD/月・299USD/年 公式模擬試験、AWS Cloud Quest、SimuLearn、Jam
AWS Black Belt Online Seminar 無料 日本語のサービス別詳解。PDFと動画
AWS Well-Architected Framework 無料 設計原則。Professional対策の中核
Udemyの日本語模試講座 1,500〜3,000円程度(セール時) 問題演習。日本語で数をこなせる
対策本 3,000円前後 体系的な整理に向く。試験コードの確認は必須

結論から言えば、Cloud PractitionerとAI Practitionerは、無料教材だけで十分に合格を狙えます。アソシエイト以上は、問題演習の量が合否を分けるため、模試講座を1つ買うのが効率的です。そしてProfessionalでは、公式模擬試験が含まれるSkill Builderのサブスクリプションを、受験前の1〜2か月だけ契約するという使い方が合理的だと思います。


取得の順番 — 目的別の3つのロードマップ

おすすめの取得ロードマップ。Cloud Practitionerを取ると次回の受験が50%オフ。SAA-C03まででだいたい35,000円。上位を取ると下位資格は自動更新

資格は数を集めることが目的ではありません。自分の仕事に近い順に取るのが、いちばん役に立ちます。

A. インフラ・クラウドエンジニアを目指す(王道)

Cloud Practitioner → Solutions Architect – Associate → CloudOps Engineer – Associate → Solutions Architect – Professional

もっとも標準的な道筋です。SAA-C03まで取れば、求人票の「AWS経験者歓迎」に対して一定の説得力が出ます。そのあとProfessionalへ進むかは、実務経験が2年程度たまってからで構いません。なお、Solutions Architect – ProfessionalはSAP-C03への切り替え(2026年11月17日〜)が控えていますので、受験時期によって教材の選択が変わります。

B. アプリケーション開発者として進む

Cloud Practitioner → Developer – Associate → Solutions Architect – Associate → DevOps Engineer – Professional

Lambda、API Gateway、DynamoDB、CI/CDといった開発寄りの領域が中心になります。Developer – Associateは2026年12月1日からDVA-C03に切り替わり、AI支援によるコード生成・レビューが範囲に加わります。それ以前に受けるならDVA-C02の教材で問題ありませんが、時期が近い場合は新版を待つ判断もあり得ます。

C. AI・データ領域に進む

Cloud Practitioner → AI Practitioner → Data Engineer – Associate または Machine Learning Engineer – Associate → Generative AI Developer – Professional

2026年にもっとも動きがある分野です。Generative AI Developer – Professional(AIP-C01)は2026年に新設されたばかりで、日本語でも受験できます。ただし推奨経験が「本番アプリ開発2年以上+生成AI実装1年以上」と高めですので、まずAI Practitionerで土台を作るのが現実的です。Machine Learning Engineer – Associateは2027年1月14日にMLA-C02へ移行します。

非エンジニアの方には、2026年9月に始まったAI Business Strategist(AIB-C01)という選択肢もあります。技術ではなく、AI導入の事業判断を問う内容です。現在はベータで受験料50USD、2027年2月15日までの取得でEarly Adopterバッジが付きます。ただしベータ試験は結果が出るまで時間がかかる点にご留意ください。


有効期限は3年 — 更新のしくみ

AWS認定は取得日から3年間有効です。期限が切れると、認定者としての特典(50%オフバウチャーなど)も使えなくなります。

更新の方法は主に3つです。

  • 同じ資格の最新版に合格する — 有効期限がさらに3年延びます
  • 上位の試験に合格する — 下位の認定も同時に更新されます。たとえばアソシエイトに合格するとCloud Practitionerが、Professionalに合格するとアソシエイトが更新されます
  • Cloud Practitionerは無料の更新経路がある — AWS Cloud Quest: Recertify を完了すれば、受験料なしで更新できます

つまり、着実に上のレベルへ進んでいる限り、下の資格の更新を個別に気にする必要はありません。複数の資格を持つ方は、この仕組みを前提に受験計画を立てると無駄がなくなります。


よくあるご質問

Q1. 未経験でも、いきなりSolutions Architect – Associateから受けられますか?
受験は可能です(AWS認定に受験資格の制限はありません)。ただし、未経験からだと120〜200時間が目安になり、途中で挫折しやすい道でもあります。Cloud Practitionerを先に取ると、次のSAA受験が50%オフになるため、金額面でも遠回りにはなりません。まずは基礎から入ることをおすすめします。

Q2. 日本語で受験できますか?
主要な資格はほぼすべて日本語で受験できます。試験中に英語の原文へ切り替える機能もあり、日本語訳が不自然な設問はこれで確認できます。実際、訳文が読みにくい問題は一定数ありますので、この機能は覚えておくと役立ちます。なお、新設されたばかりのベータ試験は英語のみのことがあります。

Q3. 資格を取ると転職や年収に効果はありますか?
「資格だけ」では限定的、「実務+資格」なら効果があります。書類選考の通過率という点では、Solutions Architect – Associate以上が一つの目安になります。また、AWSパートナー企業では認定保有者数が認定要件に関わるため、社内の評価や報奨金につながりやすい傾向があります。ただし、手を動かした経験のない資格保有は面接で見抜かれますので、資格と並行して何かを作ることをおすすめします。

Q4. 不合格になったら、すぐ受け直せますか?
14日間空ける必要があります。回数の制限はありませんが、その都度受験料がかかります。なお、無料再受験キャンペーンの期間中であれば1回分が無料になりますので、時期を選べるならキャンペーンの有無を確認してから申し込むと経済的です。

Q5. どの資格から取るのが「いちばん得」ですか?
Cloud Practitioner → Solutions Architect – Associateが、費用対効果の面でも情報量の面でも最良だと思います。教材が圧倒的に充実しており、日本語の合格体験記も豊富で、求人での認知度も高い。合計で35,000円ほど(バウチャー利用時)、勉強時間は経験者で70〜110時間が目安です。

Q6. 全部の資格を取る意味はありますか?
目的次第です。AWSパートナー企業に在籍していて、社内の認定数が事業要件になっている場合は意味があります。一方、個人のキャリアという観点では、自分の担当領域+その周辺2つ程度で十分なことがほとんどです。すべての資格を3年ごとに更新し続けるのは、費用も時間も相当な負担になります。

Q7. 2026年後半に受験するなら、旧版と新版のどちらを選ぶべきですか?
すでに旧版で勉強を進めているなら、旧版の期限内に受け切るのが確実です。教材が揃っていて、合格体験記も豊富だからです。逆に、これから勉強を始めるなら新版を待つほうが、取得後の内容が長く通用します。判断の分かれ目は「旧版の最終日までに、必要な勉強時間を確保できるか」です。SAP-C02は2026年11月16日、DVA-C02は11月30日が最終日です。


まとめ — まず1つ取る。次の受験が半額になります

長くなりましたので、要点を整理します。

AWS認定は4レベル・現行12種類。受験料は100/150/300ドル(円のバウチャーなら15,000/20,000/40,000円)で、Pearson VUEのテストセンターか自宅のオンライン受験を選べます。合格ラインは700/720/750、有効期限は3年です。

勉強時間の目安は、IT経験があれば基礎で20〜30時間、アソシエイトで50〜80時間、プロフェッショナルで120〜200時間。教材は試験ガイドを読むところから始め、基礎レベルなら無料教材だけでも十分に届きます。

そして、進め方でいちばん申し上げたいのはここです。まずCloud Practitionerを1つ取ってしまうこと。認定者になれば次の受験が50%オフになり、上位の資格を取れば下位は自動的に更新されます。最初の1つが、あとの負担をまとめて軽くしてくれます。

最後に、この記事でくり返し触れたことをもう一度だけ。2026年後半は改訂が集中しています。SAP-C03が11月17日、DVA-C03が12月1日、MLA-C02が2027年1月14日、そしてAdvanced Networking – Specialtyは2026年12月31日で終了します。教材を買う前と、申し込む前には、必ず公式ページで現行の試験コードをご確認ください。


出典・参考

※本記事の試験コード・受験料・日程は2026年9月6日時点でAWSおよびPearson VUEが公表している内容にもとづきます。勉強時間の目安は公式の数値ではなく、一般的に語られている相場です。AWS認定は資格の新設・改訂・終了が頻繁に行われますので、教材のご購入前および受験のお申し込み前には、必ずAWS公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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